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【七不思議】
火炎ステッキの謎氷屋敷付近の人間地獄門と時間差の謎
シャポーと耳ずき|電話の怪アニメ最終回の謎エトセトラ

七不思議その4・シャポーと耳ずき

●理解しがたい血縁関係●
シャッポじいは公式の設定にあるように「古びた帽子が妖怪化」したものだ。つまり生っ粋の妖怪ではなく九十九神(つくもがみ=長い年月を経た器物が妖怪化したもの)の一種と言える。
そしてアニメ第8夜に登場した妖怪耳ずきは、その姿は鳥に似ているが、実際は空を覆う程の巨大な「耳」が正体である。どこも接点がなさそうなこの2人が、又従兄弟(またいとこ)だと言うから驚きだ。一体どういった血の繋がりがあると言うのだろう?

「またいとこ」とは、双方の親がいとこである子の関係。しかし元器物と生身、生まれも体組織も違うだろうこの2人にどう考えても血の繋がりがあるとは思えない。シャポーは元々が「帽子」として生産されたものだ。そもそも「親」というものが存在しない。仮に肉親、縁者がいるとすれば「同じ生地から生まれた仲間」だろう。それが帽子か、あるいは帽子以外のものとなったかも知れないが、実質上途中で妖怪化したシャポーと、元々妖怪らしい耳ずきとの血縁関係は全くないのだ。一体、何を根拠にスタッフがこのような設定を作ったのか謎だ。当時のスタッフは誰も突っ込まなかったのか?こんな無理な設定より、2人が古い親友と言う方がよっぽど違和感ないのだが。
脚本の辻真先先生、何でこんな設定にしたんですか?(設定は別の方かも知れないけど)

もしシャポーと同じ生地から生まれた妖怪がいて、その内の誰かが耳ずきの親類と縁を結び、またいとこ関係になったとも仮定出来るが…何度も言うがシャポーは元々生命体ではなく、年月を重ねる途中で妖怪化したのだ。耳ずきがシャポーと同類、あるいはシャポーが生まれながらの妖怪ならともかく、そうではない訳だから2人の血縁関係は普通絶対に成り立たない。百歩譲って、親類関係が孫の手とクサリガマの様な”義兄弟”だったとしても、尚の事「またいとこ」などとは呼べまい。

●耳ずきは生身?●
耳ずきの正体を生身と思い込んでいたが、ひょっとして元は器物だったとも考えられないだろうか。
器物である可能性、耳ずきの正体と同じ形の耳を持つ器物。それは「人形」だ。
実は耳ずきは妖怪化する以前は古びた人形で、耳だけが残り妖怪化したと考えれば(鬼太郎の目玉親父的経緯)、シャポーと同じく九十九神説が成り立つ。 しかしこの場合も「人形と帽子」という違いが出て来るので、またいとこ説は無理がある。

では、その人形と帽子が同じ生地で作られていたとしたら?染色される以前の、真っ白な状態の生地。
2人は同じ生地から生まれた兄弟だった…とも考えられなくない。
しかし、これでは兄弟説は成り立つが「親がいとこ同士」という”またいとこ”の関係にはならない。
この不可解な血縁関係を解明出来る人がいたら名乗り出て欲しい。
どんな屁理屈でもいいから誰か納得させてくれ。

●追記●
『鬼公子炎魔』においてシャポーの孫、シャポーキッドが登場した。シャポーに子孫が存在する事は分かったが、シャポー本人に親がいるかは依然不明。

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