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鬼公子炎魔 第2話


妖怪たちに囲まれた炎魔と雪鬼姫!!(掲載時の柱コメントより)


斧天狗に斬られた雪鬼姫の白い背中から血が噴き出す。
炎魔「雪鬼姫」
走り寄ろうとするが、何者かに足を掴まれる。
※雑誌ではページが逆で最初の1コマ目は家の外観、走り寄ろうとして足を掴まれる炎魔の次のページに1ページ分使って雪鬼姫の絵がある。
単行本では家のコマがカットされ、斬られた雪鬼姫の絵(絵の下部はカット)が入り、足を掴まれる炎魔のコマまでが1ページとして短縮収録された。
尚、この回の扉絵は単行本の中扉(カラー口絵の次)として収録されている。
炎魔の足を掴んだのは蛞蝓轆轤(なめくじろくろ)
雪鬼姫「炎魔!そいつに炎は効かないよ!!」
炎魔の炎に焼かれながらも雪鬼姫に一矢報いた斧天狗は勢いのまま壁に突き刺さる。
炎魔「くらえ!炎魔の炎は無敵だぜ!」
だが、蛞蝓轆轤に効果はなく、体が巨大化して行く。
炎魔「なに!? ナメクジヤロウ デカくなった!」
雪鬼姫「ア〜〜ン!モォ〜〜ッ だからダメだって言ったのに!」
雪鬼姫がツララ剣で凍らせる。上半身開けたままの雪鬼姫を見て炎魔は思わず
「オ〜〜ッ デカイ」
おっぱいが?(笑)
「わ〜い 見えた見えた オッパイ見えたッ デッカイど〜」
このノリ、怒黒の回の「ふんどし見たぞ」と同じやん(笑)つーか、その揉み手はやめろ(笑)
キッドも嬉しそうだな。帽子のガキンチョくせに色気づいてんのか。
雪鬼姫「おバカねも〜〜う ガキの頃から成長してないの!?」
炎魔「ボディーとポコチンの成長はあきらかだが 心の成長は 自分じゃわかりにくいぜ
 雪鬼乳も成長あきらかでしゅー」
雪鬼姫「フン まるっきりガキのまんまだっちゅーの!?」
だっちゅーの…ってこの頃流行ってたっけ?
雪鬼姫は吹雪を纏い、切られた着物からワンピース水着スタイルに。
雪鬼姫「ジャ〜ン!ニュースタイルよ」
炎魔「オ〜 スゲェー 一瞬の早変わりかー!? バストが目立ってうれしいぜ!」
雪鬼姫「私の着物は雪の結晶を固めて織るの 一瞬で 形はスタイルチェンジできるのよ」
炎魔「やるー さすが雪女一族(雑誌では雪女族)の姫だ キューティーハニーばりじゃん」
炎魔も探偵姿から一瞬でいつものマント姿になってたやん。雪鬼姫とは違うの?
あとキューティーハニー知ってるんだ(笑)連載もアニメもえん魔くんと1週間違いだったもんね。
炎魔「ところで背中の傷(雑誌では「キズ」)はどうしたんだ?」
雪鬼姫「あ〜 傷なんて肌を凍らせて傷口をくっつければ血はすぐ止まる
 完全に傷が治るまでムチャはできないけど とりあえずOKよ」
炎魔「そーか いーなー 妖怪雪女の冷凍能力は応用範囲が広いってわけか」
鬼鴉、蛞蝓轆轤は氷漬け。斧天狗は壁に刺さったまま燃えている。
炎魔「オー 凍ってる凍ってる オレが一匹 雪鬼姫が二匹退治 おめえの勝ちだ!」
雪鬼姫「べつに炎魔と勝負してるつもりないよ それより 早くこいつら妖怪を地獄送りにしな」
炎魔「オットそうだった たのむぜシャポーキッド」
キッド「OK」
炎魔「そりゃー 妖怪地獄送り」
キッドの鍔を持ち、帽子の底部分(キッドの口ではなく被る穴)で妖怪を吸い込んで行く。
炎魔「妖怪は霊体だ いわば魂の怪物 取り憑いた人間から引きはなせば人間の体は元にもどる
 炎魔の炎も雪鬼姫の氷の剣も‥‥ 妖怪の霊体に作用するだけだ 元の人間の肉体は傷つけねえ
  オット もう一人忘れてた」
娘のアカネが縛られたまま放置されていたのを今頃思い出す。
炎魔「ヤァー お嬢さんおまたせ〜〜 怖い思いさせたね 妖怪退治は炎魔におまかせ安心しな!」
雪鬼姫「まって炎魔 その娘(こ)も怪しいかも!?」
炎魔「まさかー こんなウレシイオッパイの娘が」
おい炎魔、何乳触ってんだこら。おっぱいで判断するなこら(笑)
雪鬼姫「アッ 炎魔の眉毛が立った 妖怪よ そいつ」
炎魔「ウソ〜〜!?エッ? アッ!ホントだ!」
おいおいおい。間抜けな会話してる間にアカネの体が突如筋肉質に豹変、縄が千切れ炎魔を殴る。
雪鬼姫「炎魔!?」
炎魔は火竜杖を奪われてしまう。相手が女の子だと思って油断するからやー!
雪鬼姫「ツララ剣!」
火竜杖「チメタ〜イ」
杖、喋るの!?Σ(=д=ノ)ノ
炎魔「ウウウ バカ力だ」
キッド「オイ炎魔 シッカリしろい!!」
雪鬼姫「アッ」
ツララ剣を弾き落とされ、雪鬼姫ピンチ!
雪鬼姫「きゃ〜っ!!」
炎魔「オット!それ以上は許さねえ(雑誌では「ゆるさねえ」)」
アカネの背後から火竜杖を掴み、
「燃えろ〜〜っ!!妖怪!!」
アカネの体が炎に包まれると、取り憑いていた妖怪が飛び出して来る。
炎魔「妖怪影暴師 影暴師 地獄へもどれ」
キッドが吸い込むとアカネは元の姿に戻り、そのまま気絶。
炎魔は小さくふっと息をつく。
炎魔「何年ぶりかの この世での妖怪退治 骨が おれるぜ 待ち伏せされたようだしな‥‥」
雪鬼姫「私たち二人が追手となるとバレていた 閻魔殿にスパイでもいたの?」
炎魔「さ〜〜な? なんにしても これからの戦いは容易じゃねーってことだ
 後片づけして帰るとするか よいしょ」
炎魔は気絶したアカネをお姫様抱っこで抱き上げる。
雪鬼姫「その娘どうするの?」
炎魔「目覚めたら妖怪に憑かれたことは覚えてないが 裸で床に寝てては変に思うから‥‥
 せめて寝室のベッドに 運んでやらないとね」
雪鬼姫「ベッドに置いたらすぐ帰るのよ イタズラしちゃダメよ
 ちょっとでも遅れたら 私なぐりこむから」
炎魔「バ バカヤロー だれがイタズラなんか!」
大人になっても雪ちゃんが主導権握ってるの良いわ〜。これが二人の関係よ。
部屋の観葉植物に何者かが潜んで見ていた事に二人は気付かない。
(カカカ あいかわらず女に弱いカッ!)

夜、バー・メモリーグラスに帽子を被った小太りの男が来店。
バーテン「いらっしゃいませー !」
帽子客「いる怪!?」
バーテン「奥だ みなさん集まってるよ」
帽子客「キューリのリキュールをたのむ」
バーテン「キューリのリキュール酒ね こんなもん どこがうまいんだか?」
この客は常連のようだ。キューリ?河童の好物だな。
ちなみにこのバーは別作品『メモリーグラス』から魔星(マスター)のゲスト出演。
帽子の客が店の奥に入ると、数人が集まっていた。
帽子客「おそろいで‥‥ケケケ 予想どおりヤツめが現れた」
客1「ナニッ!?やはり炎魔が?」
炎魔を知っている、という事は妖怪の集まりか。
帽子客「マァーマァ そうイキリ立つな アヤツが来ること予想していたはずだろう」
客1「しかし‥‥ヤツは強敵だ」
帽子客「そりゃあそーだ 早くも四人が地獄送りにされた!」
客2「なんてヤツだ やはり噂どおりか‥‥?」
客3「昔の実績は本当だったんだ」
帽子客「カカカ あの時のことは‥‥」
帽子を取ると、その顔は…頭に皿のある、河童。やはりこいつカパエルか!
カパエル「炎魔がガキの頃に妖怪退治をしまくったてのは 大げさに伝わっているだけさ!
 しかもヤツ一人の手柄じゃねえぜ カゲから炎魔を助ける大王の側近がいたのさ」
客1「本当にそうなのか?」
カパエル「炎魔を過大評価して恐れすぎるな それほどのヤツじゃない
 あの頃 一緒に戦った この俺(雑誌では「オレ」)カパエル様がよ〜〜く知っている カカカ」
カパエルお前裏切るのか炎魔達を。捻くれたな…。
客1「し‥‥しかし あいつらは地獄の住人でありながら 俺たちのような霊体ではない
 肉体を持ったまま あの世とこの世を行き来できるじゃないか!?
 だからこの世に来ても人に取り憑かなくてすむ」
カパエル「カカカ それはなあー やつらは天使族だからだよ!
 俺ら妖怪のように 悪事を働いて地獄に落とされた霊ではない」
て……天使族だあ──!!!?? ここに来て新設定!
「やつら閻魔の一族は 悪霊が落とされる地獄界を管理するために 天界よりつかわされた天使なのだ
 だから ふつうの人間より強い肉体と超能力を持って生まれて来ている」

「ふつうの人間より」ってそもそも地獄人は人間じぇねえ。まあ細かいミスはいいか。
「ことに 炎魔は大王以上に 地獄を創った創世神ハデス(プルートー)神の直系に近い家系なのだ
 地獄の住人らしく 鬼公子を名乗るが まさに”鬼公子
(プリンス)”なのだヨ!」
「プリンス」のルビは単行本でついた。
客1「ギリシャ神話で伝えられる三大神の一人 プルートー神の家系!?」
客2「神の力を受け継いでいるわけか‥‥」
カパエル「とはいえ 我らが恐れることはねーヨ カカカ‥‥俺らも 古き魔物 妖怪なんだからヨ‥‥
 太古の昔に神と魔物の大戦争に敗れ(雑誌では「破れ」と誤字があった)
 地獄の底に閉じ込められたのが俺たちだ
 妖怪 悪魔 ディーモン デアボロス 国によっていろんな呼び名があるようだが‥‥
 負けたとはいえ 神々と直接戦った俺らだ 神の子孫ごときにビビルことはねーぜ‥‥」
「それはそうなんだが‥‥また地獄にもどるのはゾッとしねえ」
客3「炎魔に協力している雪女は妖怪の仲間じゃねーのか?」
カパエル「雪女は妖怪と思われているが あいつらも天使の一族だ
 あの一族は 大王の(雑誌では「地獄で大王の」)手伝いをするために地獄に来た‥‥
 時おり この世に出ては 山の遭難者を救っていたのに
 いつしか怖い話として伝えられてしまった‥‥
 ま 人間は怖がりだからな‥‥ 怖い話のほうが受けるのさ
 タダで助けてくれるヤツを信じないし 無償で人を救う雪女の話に怖いオチをつけて納得する
 それが人間ってヤツよ 俺ら妖怪と逆だな‥‥ 妖怪は恐怖を与えるのが大好きだ
 人間が恐怖におびえる姿ほど甘美なものはないからな カカカ」
黒い、黒いぞカパエル。どうしてそうなった。
バーテン「ヘイおまち キューリのリキュール
 ショクンに忠告しておく‥‥ 人間界にいたければホドホドにな‥‥
 目立ってはダメだ 人間をおどしすぎてもイカン!
 まして殺したり食ったりしては ぜったいダメだ!」
カパエル「‥‥‥‥」
バーテン「ワシのように人間界に長くいたければ 人間のルールをある程度守ることが大事じゃよ
 そうすれば炎魔に目をつけられることもない 炎魔と戦う必要もない わかるねショクン?」
カパエル「ケッ!何を寝言言ってヤガル ジジィめが!
 そんなふうに(雑誌では「そんな風に」)コソコソ生きて何が面白い!
 妖怪は妖怪らしく生きるんだ!人間のルールなどクソ食らえだ!
 炎魔を殺してこそ我ら妖怪の自由はある カカカ!
 ヤツを殺
(や)ればこの世は我ら妖怪の天国となるのカッパ!
 炎魔らを知るカパエルが力を貸す!殺るかショクン!」
妖怪「殺るぞ せっかく人間界に出てきたんだ 自由がほしい」
カパエルの演説に興奮した客の妖怪達は本来の姿を現し、炎魔抹殺を誓う。
カパエル(カカカ‥‥ ガキの頃 さんざんオレを子分あつかいして コキ使いやがった炎魔め
 しかえしの時は近いぞ!!)
まさかその為に裏切ったのか。相当恨まれてるぞ炎魔。

炎探偵事務所。
姫子「炎探偵 お客様です」
「オ〜〜またか よっぽどオカルト事件が多いんだな!? 探偵商売大いそがしだぜ!」
カパエル「コンニチハ 炎探偵」
「いらっしゃ‥‥ン!? 妖怪アンテナが」
カパエル「イヤァ〜〜やはりすぐに妖怪アンテナが立っちゃいますか
 炎魔くん(雑誌では「炎魔」)の前では妖怪ということゴマかせませんな カカカ」
「お おまえは誰だ!?」
カパエル「頭の皿で分かりません? ケケケ」
「アッ!おまえカパエルかー!?」
カパエル「カカカ お久しぶりです」
姫子「エ〜〜ッ」
カパエル「炎魔くんが また妖怪退治に出向いたと聞いて‥‥
 またお手伝いできんもんかと‥‥」
「イヤァーそーかそーか 昔の仲間がそろったな」
カパエルが裏切っているとは知らず、炎魔達は嬉しそう。
キッド「カパエル シャポじいからオイラ(雑誌では「オレ」)も話は聞いてるぜ
 孫のシャポーキッドだ ヨロシクな」
「おまえ勉強家だってな 地獄の大学で博士号取ったって?」
カパエル「ハァー 自分たち妖怪のことを くわしく知らねばと勉強しまして‥‥
 妖怪博士カパエルになりました」
姫子「スゴーイ」
「やるなーカパエル博士か 妖怪にしちゃトロいヤツと思っていたが‥‥どーしてどーして」
カパエル「じつは こっちに来てすぐに怪しい話に出会いまして‥‥これは妖怪くさいと‥‥
 これはさっそく炎魔くんに出向いてもらわねばと‥‥」
「ホウ やるなー さすが妖怪博士だー」
カパエル「ワイ(雑誌では「ボク」)が借りたマンションの近所の病院なんですがね
 怪しい噂がありまして
 産婦人科の病院なんですが ここで生まれた赤ちゃんが ふつうでないと」
「ふつうの赤ちゃんでないと!?」
カパエル「人間ばなれした赤ちゃんになるという噂が‥‥
 しかし‥‥産婦人科では男では調べにくい そこで‥‥
 雪ちゃんに入院患者として病院に潜入してもらって 先に調査してもらう手は‥‥」
姫子「!?」
「なるほど それしかないな‥‥」


カパエルの罠にはまるのか!?(掲載時の柱コメントより)

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