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翠湖
(すいこ)
原作/永井豪とダイナミックプロ

掲載
講談社 月刊アフタヌーン
2007年(平成19)1月25日 3月号付録 読み切り
全46ページ

【ストーリー紹介はこちら】
翠湖
月刊アフタヌーン創刊20周年と永井豪漫画家生活40周年記念で2007年3月号付録として発表された描き下ろし。後に単行本化
東京から田舎の警察署へ派遣(冊子版では転勤)されて来た青年刑事の円馬 君平(えんま くんぺい)は、ある女子校の謎の溺死事件担当となり、女子校の水泳コーチをしている日女 由季子(ひめ ゆきこ)と知り合う。
当初はただの事故と思われたが、調べていく内にこの土地には古くから妖怪伝説がある事を知り…。
キャラの名前、妖怪もの、明らかにえん魔くんがモチーフとなっている作品。
扉の男性が円馬。眉毛は長くないし(笑)妖能力もない、普通の人間として描かれている。

付録版の作品解説は以下の通り。
『翠湖』
 妖怪ものに限らず、僕は特異な経験をたくさんしているんですよ。だから想像力を駆使して描けば、妖怪ものやSF的な要素も盛り込めるし、話は無限に生まれますよね。
 妖怪っていうのは、その時代の不安がもたらす都市伝説でしょう。社会的、人為的な不安はいつの時代でもなくならないから、「妖怪」という想像力もあり続ける。だから、現代なら現代なりの妖怪のあり方というものがあると僕は思うし、それに対する解釈もいろいろ作れるんじゃないかと思っています。

巻末インタビュー
「妖怪もの」を考える
 現代の世情に即して描くのなら、例えば、巷のさまざまな事件の裏を想像するのというもいいですよね。最近だと、ロシアの毒殺事件なんて怪しいよね。もしも犯人を突き止められなかったら「妖怪のせい」にできるでしょう(笑)。いつの世であれ、妖怪が生き残れる場所はたくさんあると思うんです。
 もちろん『ドロロンえん魔くん』みたいにギャグ色を強くして、オリジナルの妖怪を考えるのも楽しいです。やっぱりね、オバケが大好きなんですよ。
※文中の「想像するのというも」は原文のまま。多分「想像するというのも」打ちミス?

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