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〜第四幕 大妖怪怒黒〜

怒黒
シャポー「だ だ…大妖怪怒黒ジャジャ!!!」
えん魔くん「大妖怪怒黒?大層な名前じゃねえか」
パトロール隊の後ろから妖気を撒き散らしながら現れたのは、閻魔大王さえも手を妬く大妖怪だった!

※人形劇の怒黒は原作と違って格好良くて強そうです(笑)
 しかも声は置鮎龍太郎さんだしね!ぬ〜べ〜V

びくつくシャッポじい達をよそに、えん魔くんは自信満々に怒黒に向かって火炎放射。
どんなもんだと得意そうなえん魔くんだが、怒黒は平然と生きていた。
えん魔くん「ど…どうなってんだ!?」
怒黒「今のは私の分身だ 分身は影 影を狙っても意味はない」
更に2人、3人と増えていく怒黒。
えん魔くん「くそ〜 こうなりゃ数撃ちゃ当たるだ!火炎ステッキ!」
次々と火炎放射で攻撃するが、怒黒は余裕の笑いで、消えては現れる。
人質
雪子姫「きゃーっ!」
カパエル「わーっ!」
えん魔くん「雪ちゃん!カパエル!」
戦いに夢中になっていると、怒黒の分身に2人が捕まってしまった!

※写真が分かりにくいですが、怒黒が3人います。

怒黒「もう火炎ステッキは使えまい 使えばこの2人も黒焦げになってしまうぞ」
本物の怒黒があざ笑う。悔し気なえん魔くんと、怒黒に抵抗する2人。
怒黒の合図で分身が手をかざすと、雪子姫とカパエルは感電したかのように体を震わせ、がっくりと崩れる。
えん魔くん「何て事しやがんでい妖怪野郎!」
怒黒「吠えるでない!ふん 荒々しい所はお前のおじの閻魔大王そっくりだな」
えん魔くん「何だとぉ!」
怒黒「こいつらは気を失っているだけだ 役目を終えるまで殺しゃしないのさ まあ見てろ」
怒黒が雪子姫とカパエルに向かって息を吐く。ふらふらと倒れる2人。
駆け寄り心配するえん魔くん。
怒黒「いい事を教えてやろう 私の吐く息を吸った者は 憎しみ・怒り・欲望の虜になるのだ」
と突然、後ろから雪子姫がえん魔くんの首を絞める。カパエルまでえん魔くんに襲いかかって来た!
思わず2人を払い退けるえん魔くん。
雪子姫あんたは あたしの言う事をひとつも聞かないで…許しておけないわ 覚悟しなさい!
カパエルほんまや わいの事いつも仲間外れにしくさってからに〜〜!
えん魔くん「雪ちゃん… カパエル…」
シャポー「大変な事になったジャジャ!」
再び、えん魔くんを襲う2人。怒黒は分身が消え、本体だけになっている。
怒黒「えん魔 お前のおじの閻魔大王は私を地獄界から追放した…… こんな屈辱はない!
 くくく(笑)…これからは人間界が私の世界だ 私の息を吸った人間は もう数え切れん
 お互いを罵り合い 傷付け合い 本能を剥き出しにして生きる人間達……はははは!
 その邪悪な欲望が私のエネルギーになるのだ
 そして地獄界をも脅かす世界となる為に!」
高笑いをする怒黒。一方えん魔くんは、心ならずも2人を殴りつけて気絶させる。
雪子姫の腹に一発、カパエルの腹と顔に一発ずつ(この一発の差が何とも…^^;)
えん魔くん「ごめんよ…」
辛そうに両手を握りしめるえん魔くんに、怒黒は言葉で追い討ちをかける。
怒黒「どうだえん魔 仲間を痛め付ける気持ちは?」
えん魔くん「辛いに決まってんだろ!!!」
このまま自分が殺されるか、2人を殺す事になるくらいなら、いっそ自分もおかしくなった方が気が楽だと、シャッポじいの制止も聞かず、えん魔くんは自ら怒黒の息を受け入れる。
怒黒ふはははは!閻魔大王よ 見るがいい!お前の甥っ子は私が貰ったぞ!!
 さあえん魔 そのステッキで その2人を燃やしてしまうがいい」
舞台の正面でゆっくりとステッキを構えるえん魔くん。
ステッキを構える ※後ろに怒黒、左隅に倒れている雪子姫がいます。
 スモークの白い煙がたっています。

「えん魔妖術…灼熱地獄…火炎ステッキ……」

「全開──!!!」

しかし、ステッキが向けられた先は雪子姫とカパエルではなく、怒黒だった!
舞台に炎の大団幕が、一瞬にして火の手のように上がる。いい演出だ。
怒黒ぎゃああああ!!…ど どう言う事だ!
 そっそんなはずは……!
ぐおおおおおお…
炎に焼かれ、断末魔を上げる怒黒。戦いは終わった。
同時に、怒黒に操られていた雪子姫とカパエルが正気に戻る。操られていた時の記憶はないようだ。
シャポー「えん魔くん しっかりするジャジャ!!」
えん魔くん「ははははは!! しっかりもしっかり 余は満足じゃ」
えん魔くんはケロっとしている。何故怒黒の息を吸っても変わらなかったのかと聞くと
「簡単な事だよ 息を止めてた だけだよ〜〜」
成る程、確かに、怒黒の息さえ吸わなきゃ平気だもんな(笑)
状況を把握出来ていない雪子姫に、事のあらましを耳打ちするえん魔くん。
雪子姫「えーっ? そ そうだったのー!? あたし恥ずかしい〜〜!!」
えん魔くんにしつこくからかわれ、どこかへ走り去ってしまう雪子姫。
カパエル「えん魔くん 何ぞいやらしい事でも言うたんやろ」
えん魔くん「なーに言ってんだ 雪ちゃんが人間を疑ってたからさ
 人間達は怒黒の息をかけられて 猫のような動物を虐めたり
 ゴミを好き勝手に棄てたりしてたんだって 説明しただけだよ」
カパエル「怒黒の息に?」
えん魔くんは雪子姫を追い掛ける。その後をカパエルが追う。

〜終幕・カーテンコール〜

カーテンコール 舞台の背景小道具が引っ込み、再びパトロール隊が元気良く登場。
えん魔くん「さーてさて お話はこれでお終いだよ」
えん魔くん「俺の仲間のみんなを紹介するから いーっぱいの拍手 宜しく頼みまっせー!
 まずは俺のお付きの爺様 シャッポじい
 そしてカパエル 雪ちゃんこと雪子姫!」
雪子姫「そして最後に」
雪子・カパ「ドロロンえん魔くーん!」
シャポー「ジャジャ♪」
えん魔くん「みんな!今度またみんなの綺麗な心を食い物にする妖怪が出たら
 閻魔大王様に代わっておしおきよ!(某セーラー戦士のポーズ)…なーんちゃって
 俺が退治してやるからな だから綺麗な心 大切にな
 また逢おうぜ!じゃあなーっ!」

人形劇ドロロンえん魔くん/完

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